いつの時代も大人気の俳優はいると思いますが、1970年代のアラン・ドロンの日本での人気はもの凄いものがありました。
当時、小学生の低学年だった私でも覚えているくらいですからね。その人気は絶大だったのではないでしょうか。いい男の代名詞のような扱いでしたからね。
そのアラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモントのフランスの二大スターが共演した映画がボルサリーノです。
もう古い映画ですし見たのも随分前ですが、今回はボルサリーノのあらすじや個人的な感想、帽子、テーマ曲などをまとめてみました!
何かの参考にでもなれば幸いです!
映画ボルサリーノの概要
ボルサリーノは1970年に公開された映画ですね。もうかなり前の映画になりますね。
私はフランス映画だと思っていましたが、フランスとイタリアの合作だそうです。当時日本で大人気だったアラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモントが競演した映画として有名です。
おそらくアラン・ドロン人気もあって、この映画も日本でもヒットしたのではないかと思います。
この時はアラン・ドロン35歳、ジャン=ポール・ベルモントは37歳です。役者として共に脂の乗り切った時期でしょうね。
ボルサリーノの簡単なあらすじ
舞台は1930年代のマルセイユです。
ジャン=ポール・ベルモント演じるフランソワ・カペラとアラン・ドロン演じるロッコ・シフレディ
と言う二人のギャングが女の取り合いのような感じでケンカした後に意気投合します。そして親友となった二人は協力してマルセイユの裏社会でのし上がって行きます。
共にボスと言っても良いレベルになり、ほぼマルセイユの裏社会を制圧することに成功します。
しかし成功したにも関わらず、フランソワ・カペラは街を出て行くと言い出します。ロッコ・シフレディと争いたくないからと言うのがその理由です。
それで二人で押し問答していましたが・・
対立するギャングに襲撃されフランソワは命を落としてしまいます。これがラストですね。
と言うことであらすじはこんな感じです。
まあ言ってみればストーリーとしてはコミカルな面もあって青春映画のようでもありますが、一般的なギャング映画だと思います。
タイトルのボルサリーノはイタリアの帽子のブランド
この当時のギャングがしていたファッションに身を包んだアラン・ドロンもジャン=ポール・ベルモントがかっこいいですね。
特に映画のタイトルにもなっている、帽子のボルサリーノが渋いです。フランスはファッションの本場でもあるのでフランス製かと思ってましたがイタリアのブランドだそうです。
二人がこの帽子をかぶっている姿はまさにダンディという言葉がぴったりだと思います。それもあってかギャング映画ということですけど粋な感じの映画になっているのではないでしょうか。
映画ボルサリーノを見た感想!テーマがかっこいい!
主演の二人のおかげもありますが、粋でダンディで渋くてカッコいい映画だと思います!この映画の魅力はまずはそこでしょうね。
個人的にはこの路線は好きですが、極論を言えばストーリーよりも雰囲気を楽しむための映画かも知れません。
それにギャング映画にありがちな残酷なシーンとかが少ないのもいいですね。ラストも残念な結果ですが、その前のシーンは良かったと思います。
それとこの映画はその後の日本の映画やテレビドラマなどにも影響を与えたような気がしますけどね。基本はハードボイルドだけどどこかコミカルと言う路線ですね。
萩原健一・水谷豊の傷だらけの天使や松田優作の探偵物語とかも時期的にも多少は影響を受けているのではないでしょうか。
もしそうであればもっと評価されても良い映画かも知れません。
それからボルサリーノの魅力の1つはテーマ曲ですね。
チャ~チャチャ~チャ♪チャチャチャチャチャチャチャチャ♪というやつです。最もこれでは何のことか分かりませんよね。
でもこの映画を見たことがない方でもこのテーマ曲を聴いたことがある方は多いのではないでしょうか。
この曲が全体のイメージをシャレた感じに引き上げているように思います。
続編のボルサリーノ2もあるが・・
ボルサリーノにはその後を描いた続編のボルサリーノ2があります。ただボルサリーノ2の方は残酷なシーンとか暴力描写も増えるようです。
最も親友を殺されたロッコ・シフレディによる復讐劇ですからね。そういったシーンが増えるのも当然かも知れません。
そのためがどうかは分かりませんが、ボルサリーノ2の方はあまり評価しない方もいるみたいですね。私もまだ見ていませんが、正直どちらでもいいかなとも思います。
粋でダンディと言うボルサリーノのイメージが崩れてしまうなら見なくてもいいかなと思いますけどね。
ただ普通のと言うか世間一般的な意味でのギャング映画がお好きな方には合うかも知れませんね。
最後に・・
今回は映画ボルサリーノを見た感想を記事にしてみました!
主演の二人とテーマ、ファッションなどが相乗効果を引き起こし、渋い映画に仕上がっていると思います。個人的にはその後の日本の映画やドラマにも影響を与えたと思いますけどね。
本格的なギャング映画ではないかも知れませんが、ダンディな役者さんと小粋な雰囲気を楽しむための映画だと思います。
アラン・ドロンとジャン=ポール・ベルモントのファンの方はもちろん、ハードボイルドだけどどこかコミカルな路線が好きな方にはおすすめです。