私は少女マンガというものはほとんど読んだことがありません。
オッサンですから当然でございます。そりゃ長い人生のうちには少しは読んでいると思いますが、今回読んだBANANA FISHも少女マンガです！
それでも「オッサンが少女マンガかい！」という気持ちもあって、読むのは少々抵抗もありました。でもよく行くマンガ喫茶にたまたま置いてありましたので、これも縁かなと思って読んでみることにしました。
せっかくですので読んでみた個人的な感想・評価をアップしてみたいと思います！
追記 2018年7月からまさかのアニメ版がスタートしました！その感想もアップします！
BNANA FISHを読んだ感想・評価
それでBANANA FISHを読んでみた感想ですが、いい意味で期待を裏切られました。メチャハードなストーリーでとても面白いですし、かなりハマって一気に読んでしまいました！
舞台はニューヨークの下町、主人公は天才的な頭脳の持ち主で抜群の身体能力、美しいルックスにも恵まれたアッシュ・リンクスと言う少年ギャングのボスです。
そして日本から来た英二と言う19歳の大学生と知り合って親友となり、2人を中心としてストーリーは進んで行きます。その大半はバナナフィッシュと言う麻薬の謎、秘密を巡る争いですね。
敵役はコルシカ・マフィアのボスであるディノ・ゴルツィネですが、これがまた憎たらしくて仕方ありません。
しかしホントにこれが少女マンガだったんですかね。少女マンガと言えば色恋が中心だと思いますが。BANANA FISHにはそういう面は少ないです。
若干、（かなりかも知れませんが）ボーイズラブ的な面はありますが、ボーイズラブと言うのは女の子に受けるのでしょうか。
それと作者の吉田秋生さんが女性というのも驚きですね。
でもハードボイルドなマンガかどうかは何とも言えません。もちろん人それぞれですからハードボイルドだと思う方もいるでしょう。
しかしあくまで個人的な感想ですが、私が求めるハードボイルドとはちょっと違うように思いました。もちろんハードなストーリーには違いないですし名作と言われるだけのことはあると思いますけどね。
それとストーリーの途中で少し中だるみ感を感じました。もっとストレートに言うなら無駄に長いような気がします。もう少しコンパクトにまとめてあった方が良かったと思います。
アッシュにはモデルがいる？
この作品の魅力の1つはアッシュのカッコよさだと思います。でも最初の数巻は絵が気に入らなかったです。途中からメチャきれいになりますけどね。
ですのでメチャカッコいいのは絵がきれいになってからのアッシュですね。まあ初期と後期でキャラクターデザインがかなり違うことは他の作品でもあることですからね。
ちなみにアッシュのモデルは2ちゃんねる（だったかな？）で知りましたがリヴァー・フェニックスと言う俳優さんだそうです。
映画「スタンド・バイ・ミー」に出演していた方ですね。画像検索をすると、確かにそっくりですね。
わずか23歳でドラッグのオーバードーズでお亡くなりなられてしまったようですが、このルックスですから普通に生きていればかなりの人気俳優になったでしょうねえ。
それからアッシュの親友の英二は野村宏伸さんがモデルらしいです。言われてみればこちらも納得出来ますね。
アッシュの最後は？
頭脳明晰、抜群の身体能力、美しい容姿を兼ね備えたスーパーマンのようなアッシュですが、結局ラストではチャイニーズの少年ラオに刺されて死んでしまいます。
アッシュにしてはあっさりとやられ過ぎだと思いますが、物語としてはその方が自然かも知れません。英二からの手紙を読んで、感極まって油断したと言うのが刺されてしまった理由ですからね。
でもそれは連載が終わってから読んだ人間から見たらの話です。連載中にリアルタイムで読んでいた方であれば、納得が行かなかったかも知れませんねえ。どんな形でもいいのでアッシュに生きていて欲しかったのではないでしょうか。
おそらく読者の反響も大きかったのでは？と思います。それもあって、アッシュや英二のサイドストーリーや後日譚のような作品が出来たんじゃないですかね。
そしてその後に、比較的世界観が近くてBANANA FISHにも出て来たシン・スウ・リンが登場する夜叉などの作品へと繋がって行ったのかも知れません。
追記 BNANA FISHがまさかのアニメ化！
しかしいくら名作と言ってもBNANA FISHを映画化とかドラマ化するのはやはり無理でしょうねえ。
2012年には舞台化はされているそうですが、ドラッグを巡るストーリーですからね。アニメ化も難しいでしょうねえ。
・・と思っていたら、なんと！テレビアニメ化されましたね！2018年7月5日から、フジテレビの深夜アニメ枠のノイタミナで全24話で放映されます！
最近のアニメは尺が短いですが、24話あれば原作通りは無理としてもそこそこ濃いストーリーが可能だと思います。
これは私も見ないといけません！
で、1話と2話を見た感想ですが、まずまず良かったと思います。アッシュは原作とは違うかも知れませんが雰囲気は問題ないと思います。でも英二の方はかなりキャラデザが変わっていますね。
それから時代設定は現代になっています。そのためベトナム戦争がイラク戦争に置き換えられていますね。
まあこれから話が進んで行く中で、原作と異なる面は多々出てくると思います。今の時代はコンプライアンスもありますから仕方がないですよね。
とは言えまだ始まったばかりですが、作画のきれいさやアッシュのカッコ良さ、アクションシーンや音楽、ハードボイルドな雰囲気など悪くはないと思います。
と言うかわしはは早くもハマりそうです！平成最後の夏に、プレゼントをもらったような気分です。
ただ原作が好きで何度も何度も読み返したと言うような方が見たらどうでしょうかね。受け入れられない部分もあるかも知れません。
アニメBNANA FISHのその後
追記 2018.8.31
アニメ版BNANA FISHも順調に回が進んでおります。個人的には平成最後の夏を飾るにふさわしい、秀逸なアニメだと思います。
ただ原作がバイブルだったような方にとってはやはり別の思いを抱く方も多いですね。もちろんアニメ版を評価している方もたくさんいますけどね。
やはりプロデューサーの瓜生恭子さんが、原作の大ファンと言うのは大きいと思います。アニプレックスに入社して以来ずっと、プロデューサーになってBNANA FISHをアニメ化したいと言い続けてこられたそうですからね。
そりゃ原作のファンのツボみたいなものも分かっているはずですわ。この方がプロデューサーとして関わっている限り、この先もハズレはないと思いますけどね。
ただ原作は9年間も続いた長編ですからね。それを24話でやるとなるとやはり端折る部分があるのは仕方ありません。とは言え原作では中だるみもあったと思いますので上手くまとまると良いですね！
いずれにしてもこの先も楽しみにしています！
アニメBNANA FISHを見た海外の反応
それから近年は、アニメを見た感想をyoutubeにアップしている方もたくさんいますよね。中でも面白いのはリアルタイムで見ている動画です。
最も日本人ではやっている方は少ないと思いますが、海外の方はBNANA FISHのファンも多いようで、多数の動画がアップされています。
それを見ると失礼ながら面白いですね！やはり外人さんのリアクションは派手でございます。
最終回なんかもアッシュが刺された瞬間の反応は凄かったですからね。絶叫している方もいました。まあ原作を読んで結末を知って入れば心の準備も出来ているでしょうが、そうでなければショックかも知れませんね。
ただ日本のアニメにあれだけ感情移入して見て下さる方がたくさんいると言うのはうれしいですね！
まとめ
と言うことで今回は不朽の名作と言われる少女マンがのBANANA FISHを読んでみた個人的な感想・評価などをアップしてみました！
星で評価するなら3.5～4.3の間、3.9ぐらいかな？といった評価にしたいと思います。ハードで面白いですが、やや間延びした感じもあります。
それとボーイスラブではなく、普通に女の子のヒロインが出て来たら良かったのに、と思います。アッシュと英二の仲は普通に友情と割り切ればいいですけどね。
それからアニメ版の方も、個人的にはかなり楽しませて頂きました！毎週、待ち遠しくて大げさに言えば生きる楽しみが増えたと言う感じでした。
出来ることなら後日譚もアニメ化されないものだろうか、と思います。
