ドラマ「黒革の手帖」2004年版のキャストと感想・ネタバレ!

本日、米倉涼子さん主演の「黒革の手帖」を見終わりました。原作は日本を代表する推理作家だった、故・松本清張さんの同名の小説ですね。

私は原作は読んだことはないですが、かなり評価されている小説のようです。松本清張さんの代表作の1つと言うことでしょう。

また 今までにも何度もドラマ化されていますよね。2017年も武井咲さん主演の「黒革の手帖」が放映されました。こちらも結構、話題を呼んでいましたよね。

私もそれがきっかけで気になって、2004年版の「黒革の手帖」を見ることにしました。ただいつも貸し出し中で見るまでに1ヶ月ぐらいかかりましたけどね。武井咲さんの「黒革の手帖」の影響でしょうね。

と言うことでせっかくですので2004年版の「黒革の手帖」のキャスト、見た感想、そしてスペシャル版の感想をアップしてみたいと思います!

 

2004年版のキャスト

主演の原口元子役は米倉涼子さんです。1975年生まれですからこのドラマの主役を演じた2004年当時は29歳ですね。トップ女優としての地位を固めた頃でしょうか。

原口元子役をやるには年齢的にもちょうどいいと思います。また元子と惹かれ合う代議士秘書の安島役を仲村トオルさんが演じています。当時39歳と言うことで、こちらも年齢的ににぴったりですね。

安島はまったく笑いませんし、いつも不機嫌そうにしていますが仲村トオルがやるとシブくてカッコいいです。

その他、元子に歯向かうホステスの山田波子役に釈由美子さん、元子に脅されて金を巻き上げられる美容整形外科の院長役に小林稔侍さん、元子に利用されてその後に敵となる美容整形外科の婦長役に室井滋さん、同じく元子を憎む予備校理事長役に柳葉敏郎さん、出演されています。

あと大物総会屋役として津川雅彦さんや、過去に元子役を演じたことがある山本陽子さんも元子が務めていたクラブのママ役で出ていますね。

こんな所が主要なキャストですが結構、豪華なキャストではないでしょうか。

 

2004年版「黒革の手帖」を見た感想

それでこのドラマを見た感想ですが、何よりも主演の米倉涼子さんがカッコいいです。美貌もさることながら、ファッションモデル出身だけあって背も高いしスタイルもいいですからね。

男性の俳優と並んでも堂々たるものですね。悪女の元子役にピッタリの容姿だと思います。

 

ただストーリー的にはどうですかね。もちろん面白いことは面白いです。

しかし全7話と言うのはどうでしょうか。尺が短すぎるように思いますけどね。元子がなぜ銀行のお金を横領するようなメンタルの女性になってしまったのかよく分かりません。それまで何をしていたのかとも。途中で少し描かれますが、あれでは少し足りないような気がします。

ですので元子に感情移入出来ませんでした。最も悪女ですからね。応援しようとかやったれーと言うのは少し違うかも知れません。ただ憎たらしさもそんなには感じないですからね。

とは言え元子には最後は破滅して欲しいなとは思って見ておりましたけどね。それでも土日に一気に見たと言うことは、私にとって十分過ぎるぐらい面白かったと言うことだと思います。しかし話の展開も早過ぎるし、もっと言うなら雑だと思います。

どうせならこの倍ぐらいの尺で、元子のそれまでの人生などがきちんと描かれていた方が良かったとは思います。その意味では大谷直子さんが主演の1984年版を見てみたい気もします。

こちらはいわゆる昼メロで30分枠とは言え全37話ですからね。

 

それから主演の米倉さんは言うに及ばず役者さんたちはそれぞれ良い仕事をされていると思います。

まあこれだけの豪華キャストですからそれも当然ですが、中でも個人的に印象に残ったのは小林稔侍さん演じる美容整形外科の院長です。これぞスケベおやじと言う感じでしたね。

男に生まれたからにはかくありたいものでございます。こんなことを言ったら女性からおしかりを受けてしまうでしょうけどね。

あと釈由美子さんの山田波子も合っていたんじゃないですかね。小娘風と言うかキャンキャンと吠えまくる子犬のような悪女ぶりが釈さんの容姿にあっていたと思います。

 

原作の結末が気になる

ただ気になるのは結末でございます。

最も2004年版ドラマの結末はある程度ははっきりしていますよね。山田波子に告発されて元子が逮捕されそうになる場面で終わります。でもだ少しばかり違和感はありますし、ベタかなとも思います。

それと小娘に告発されて終わりと言うのもねえ。それでも悪人が栄え続けてハッピーエンドになるよりは良かったのではないでしょうか。

 

しかしこの結末は原作とは違うようですね。と言うかamazonのレビューなどを見て2004年版は原作をかなり脚色していると言うことを知りました。

となると原作の結末が気になります。最後は元子が再起出来ないくらいのダメージを負うのでしょうか。まあ気になるのであれば、一度原作を読んでみるのが一番ですね。

近いうちに機会を作って読んでみようと思います。

 

「黒革の手帖スペシャル~白い闇」の感想

ついでと言うかその後が気になったので、2005年に土曜ワイド劇場で放映された「黒革の手帖スペシャル~白い闇」の方も見ることにしました。

「黒革の手帖」と同じく松本清張氏の推理小説「白い闇」が元になっているそうですけどね。その登場人物を「黒革の手帖」の登場人物に置き換えて脚色したという感じでしょうか。

しかし出来の方は、失礼かと思いますがいかがなものかと思います。良くも悪くも2時間ドラマと言う感じです。展開も読めてしまいますしね。

無理に「黒革の手帖」の後日談にしないで普通に米倉さん主演で2時間ドラマに仕立てれば良かったと思います。その後の安島や院長、山田波子や総会屋の長谷川も登場しますが、どうしても取ってつけたような違和感を感じてしまいます。最も彼らがまったく登場しないとなると後日談にならないかも知れませんからねえ。

ただ2004年版のファンだった方ならその後の元子を見ることが出来ただけでもうれしいかも知れません。しかし個人的には後日談をやるならオリジナル脚本で、きちんとやって欲しかったと思います。

最もいろいろなしがらみもあるでしょうからそれも難しいかも知れないですけどね。

 

最後に・・

今回は2004年版のドラマ「黒革の手帖」の個人的な感想・ネタバレを記事にしてみました!

正直、もう少し何とかならなかったのかなと思います。特にスペシャルはそうですね。まあ原作は別の話ですから仕方ないですが、無理やり感をかなり感じます。

それに比べればドラマの方はそれなりに楽しめましたけどね。

ただ機会があれば他のバージョンの「黒革の手帖」や原作の小説を読んでみたいと思います!特に原作は面白そうですね。