パブリック・エネミーズは2009年に公開されたアメリカ映画ですね。
実在した犯罪者、ジョン・デリンジャーが主人公です。今までにも何度も映画化されたようですが、今回彼を演じるのはご存知ジョニー・デップです。
ですからかなりハードボイルドで渋い映画なのではと期待して見たんですけどね・・
と言うことで今回は映画パブリック・エネミーズの個人的な感想・評価とジョン・デリンジャーは本当に義賊だったのかについても考えてみたいと思います!
映画パブリック・エネミーズの概要
この映画の舞台は1930年代前半のアメリカです。大恐慌が始まったのが1929年からですからその真っ最中ですね。
主人公のジョン・デリンジャーは犯罪者でありながら義賊的な扱いを受け、まるで映画スターのような人気があったそうです。デリンジャーは1903年生まれで1934年に射殺されますから28歳~31歳ぐらいまでの話ですね。
映画の印象としては、ドキュメンタリータッチで淡々と話が流れていくという感じですかね。淡々と言うか悪く言えばダラダラと言っても良いかも知れません。失礼ながら最初から最後まで盛り上がりに欠けるストーリーです。
それにジョン・デリンジャーはこういう人だという知識を持った人でないと、あまり良く分からないような気がしますけどね。実在の人物だけに脚色とか出来ないかも知れませんが、それでももっといろいろと描写出来たのではないでしょうか。
また対する警察の方ももっとキャラが立った人物がいてもいいんじゃないかと思います。昔から犯罪者が主人公であれば、それに対するキャラの立った警察側の人間が存在するのが相場だと思いますけどね。
個人的な感想、デリンジャーは義賊だったのか?
しかし・・・
この映画を見て、おっさんが素直に思ったことは、
「1930年代のアメリカの刑務所と警察は何やってんだ!」
でございます。
デリンジャーが何度も脱獄しているのは事実ですが、実際にこんなにヘタレだったんですかね。お前らは同じ人間に何回脱獄されとるんじゃ、ということですわ。
それも思いもよらない手段で脱獄しているわけではないですからね。これで脱獄出来るならもっと多くの犯罪者が脱獄出来たはずです。もし今の時代にこんなことが何回もあったらたまったものじゃないです。
もちろん映画ですからね。その辺は実話通りに描けないのかも知れませんが。
それとこの映画だけでは何でジョン・デリンジャーが義賊的な扱いを受けてスターのような人気があったのか分かりません。
ただの犯罪者ですからね。銀行だけ襲って民間人からは金を取らなかったこと、イケメンで紳士的な立ち居振る舞いだったことが人気の理由だったらしいですけどね。
でもそれだけでスターのような扱いを受けますかね?当時の感覚では銀行=悪だったのでしょうか?
大恐慌の最中ですからね。そういった風潮があったにかも知れません。
しかしそれならそういった点も分かりやすくストーリーの中に入れて欲しかったです。もしかしたらわしがアホで気づかなかっただけかも知れませんけどね。
あるいはアメリカ人ならジョン・デリンジャーがどんな人物だったかある程度は知っていると言うことなんでしょう。だから人となりなど詳しい描写は必要ないのかも知れません。
まとめ
と言うことで今回は映画パブリック・エネミーズの個人的な感想・評価をアップしてみました!
ただ個人的にはあまり面白いと思えませんでしたし無駄に長すぎるとも思いました。ですのであまり高い評価は出来ないです。
でもジョニー・デップの渋さは良かったですけどね。相変らずかっこいいです。彼のファンの方であれば問題なく楽しめるかも知れません。
それと一応、雰囲気はハードボイルドでしたからね。その点は良かったと思います。