もしかして美女?上杉謙信女性説は本当か?その信憑性は?

上杉謙信と言えば戦国武将の中でも5本の指に入る武将です。

また武将の人気投票をやればベスト5には間違いなく入るのではないでしょうか。私も何人か好きな武将がいますが謙信もその1人です。

それと戦の上手さはまさに天才的ですよね!戦国最強と言っても過言ではないと思います。また軍神とか義将とも言われていますよね。

しかしその謙信が女性だった、という説がありますね。俄かには信じ難いですが、もしかしたら・・と思わないでもないです。

そこで今回は上杉謙信女性説の信憑性について、個人的な考えをアップしてみたいと思います!

女性戦士

 

義の人、上杉謙信について

「依怙(えこ)によっては弓矢はとらぬ ただ筋目をもって何方(いずかた)へも合力す」

これは上杉謙信が残したとされる言葉ですが、まさに義の人ですね。文句なしにカッコいいと思います!私もあやかって義を第一に生きているつもりでございます。

まあ謙信も義将とは言えないようなこともやっているみたいですけどね。でもそれを言えばほとんどの英雄も7分は英雄、3分は梟雄と言った感じになるのではないでしょうか。

しかし天下取りを目指したわけでもなく仮に天下を取ったとしても幕府を開くようなことはしなかったと思います。そういう面から見れば日本全体のリーダーとしてはどうかという気もします。

しかし領国経営の才能も持ち合わせていて金山を開発したりとか塩などの販売など結構商才もあったようです。政治家というか行政官としては優れていたみたいですね。

 

上杉謙信女性説とは?

最初に上杉謙信女性説を唱えたのは八切止夫さんという歴史小説家です。

源義経がジンギスカンになったとか豊臣秀頼が実は天草四郎の父だったとか明智光秀が天海になったというような類のトンでも説かと思いきやもしかしたらそうなのかなと言う気もします。

しかし現在ではその根拠としてあげたいくつかの事項は否定されているみたいですが、Wikipediaにもいくつか紹介されています。

ゴンザレス報告書

スペインのゴンザレスと言う船乗りが残したとされる日記があるそうですが、そこには上杉景勝の叔母が佐渡の金山を開発したとあるそうです。そしてその叔母こそ謙信ではないかと。

謙信と婦人病

謙信は毎月10前後に腹痛を起こしていたとされています。それが生理痛だったのではないかと言うことですね。また謙信の死因を大虫とする資料がありますが、これが婦人病、更年期障害を意味しているとのこと。

謙信の描写

瞽女(ゴゼ)歌には謙信のことを「男もおよばぬ大力無双」と歌っていたそうです。

 

八切説の信憑性は?残る謎と他の根拠

このうち「男もおよばぬ大力無双」と言う歌詞を記録した資料は現在見つかっていないとのことです。

それからゴンザレス報告書ですが、普通に考えたら船乗りのおっさんが書いた報告書が資料として第一級と言えるでしょうか。それとこの報告書が実在するかも疑わしいようですからね。

あと大虫についてですが、確かに毎月10日前後に決まって腹痛を起こしていたと言うのは女性だったからかも知れません。でも更年期障害や生理痛が死因になりますかね。そもそも他の病気と間違ってそういった記述になったような気がしますけどね。

ですのでこれだけだと女性説を唱えるのは難しいと思いますけどね。

 

ではなぜ「生涯不犯」で子供も作らなかったのか、と言うことですよね。女性だからと考えると一番、しっくり来ると言いますが、しかし女性でも恋愛とかしますがな。ですので愛人がいたと言うような記録が残っていてもおかしくないと思いますけどね。

また男色家だったと言う説もありますし、宗教上の理由や障害説もあります。こちらはこちらで決決め手に欠けるような気がします。でも戦国時代ですから男色家と考えるのが自然だと思いますが、ただ戦国武将ですから男色家でも子孫を残そうとするはずですからね。それをしなかったのはなぜかと言うことになりますよね。

また他にもヒゲが描かれていない肖像画があること、信長が源氏物語の屏風を送っていること、謙信のものとされる着物は派手なものが多く、男性と言うよりは女性用に見えるなどの根拠があります。

しかしながらこれらの根拠も女性と断定するには弱いと思いますけどね。

 

その他の上杉謙信女性説

2ちゃんねるのこの件に関するスレッドで知りましたが、横山茂彦さんと言う方が著書の「合戦場の女たち」の中でやはり謙信女性説を唱えておられるようです。

八切氏の説を否定しつつもやはり女性と考えるのが自然ということを論考されているようですね。2ちゃんねるのスレッドもメチャ面白かったですが、この本も是非読んでみないといけませんな。

関係ないですがこの本によると発掘調査で戦国時代の兵士の3割は女性だったとう調査結果が出ているそうです。

となると戦国時代の印象もずいぶん違ったものになりますね。中には武将クラスまで出世した女性もいたのかも知れません。

それなら謙信が女性であってもおかしくないかもですね。ただ女性武将の代表格の井伊直虎も実は男性だった、とする資料がいくつか存在すると言います。

女性兵士が多かったのは事実かも知れませんが、やはり武将と呼べるような女性はほぼ存在しなかったと言っても良いかも知れません。

でもまずは横山氏の本を読んで見ることにします。

 

最後に!個人的な感想

今回は上杉謙信女性説とその信憑性について、個人的な感想をアップしてみました!

確かにトンでも説と切り捨てるのはどうかと言う気がしないでもありません。

それでも私個人は戦場で一騎駆けするような性格や、戦の上手さなどから女性とは思えないですけどね。

でもいくつかの謎が残るも事実ですし、今となってははっきりしたことは分かりません。

でも義に厚く、戦国最強の武将の謙信が実は男装の麗人だった、それも宝塚の男役も真っ青の美女だった・・と妄想するのも悪くないですね。

こういうのもロマンかも知れません。