最近、SNEP(スネップ)と言う言葉を知りました。
Solitary Non-Employed Personsの略で、未婚無業者、孤立無業者のことを指す新語ですね。仕事をしていなくて独身で家族以外と接点がない人たちのことを指すようです。またネットをしていない人が多いのも特徴なのだとか。
しかし仕事をしていなくて独身で家族以外と接点がないということなら別にニートと同じだと思います。引きこもりであれば当然ながら家族以外と接点はないですしね。どこが違うのかよくわからないですね。
そこで気になって ニートとSNEP(スネップ)の違いや問題点、原因や支援・対策について少しばかり考えてみました!
ニートとSNEPの違いは?
と言うことでSNEPは仕事をしていなくて独身で家族以外と接点がない人たちのことですが、玄田有史さんと言う方が書かれた本がSNEP(スネップ)と言う言葉の元です。
玄田氏は1988年に東京大学を卒業されたお利口さんで、労働経済学が専門の経済学者だそうです。またニートに関する著書もある方です。
玄田氏は近い将来、SNEP(スネップ)は深刻な社会問題になると警鐘を鳴らしておられますが、一番気になるのはニートとSNEPの違いですよね。
一応、ニートが34歳以下の若年層が中心なのに対してこのSNEPは20歳から59歳と年齢の幅が広いと言うことらしいです。SNEPという概念があってその中にニートも含まれるということでしょうか。
それともニートは仕事をしていないだけでその他は結構ポジティブなんでしょうかね。それも少し違うような気もします。
いずれにしても良く分からん定義ですな。
またいつの時代もホームレスのような、社会からドロップアウトして生きるタイプの人たちは存在すると思います。
そういう人たちとの違いというのもあいまいなような気がします。
SNEPの問題点は?
最も問題はSNEPやニートの定義ではなくて別の点ですからね。
このSNEPと言われる類の方々が現在日本に160万人程度もいるらしいです。その数も年々増えていっているのだとか。
ただニートが60万人ぐらいだそうですからね。単純に年齢層が広がればそれぐらいになってもおかしくないと思いますが、どうなんでしょうか。
また最近は女性のSNEPが増えていると言う話もあります。もちろん性格は人それぞれで、人見知りをする人もいれば引っ込み思案な方もいます。ですので女性のSNEPがいてもおかしくないと思います。
ただ一般的にみれば女性の方が社交性・コミュニケーション能力があると思いますけどねえ。ですので個人的にはニートにしてもSNEPにしても男性がほとんどだと思っておりました。
いずれにしても男性でも女性でもニートにしてもSNEPにしても働かない人が増えつつある状況は、何とかして改善しないとダメですよね。少子化の問題が表面化する前に、日本が持たないかも知れません。
SNEPに対する支援・対策
このままSNEPが増えていけばそれは大きな社会問題になってくると思います。
少子化対策や人手不足対策のために外国人労働者を受け入れる議論も大事ですが、SNEPについてもやはり何か支援なり対策をする必要がありますよね。
仕事をしていなければ最終的には生活保護に頼るしかないですからね。社会保障費の増加にもつながります。
ですので何とかして働いて頂くしかないと思います。仕事をしていれば自然と社会的な接点も出来ますしね。当然ながらアルバイトでも少ないとはいえ収入も発生します。
となると対策としては就業支援とかになってくるのでしょうか。それと景気や雇用の回復も必要ですよね。
でも正直、就業支援・対策と言っても難しいというのが実情ではないでしょうか。もし簡単に出来るのであれば、ニート対策だってもっと進んでいるはずです。
いずれにしても行政やその手の団体・専門家に頑張って頂くしかないでしょうね・・
しかし第三者が見ても納得できる働けない事情がある方もいると思います。そういう方への対策はまた別の対策が必要ですよね。
それと働く意欲がまったくないような方にはどうしたらいいのかという問題もあります。家族が健在であれば寄生も出来るでしょうけど本当に孤立無援の方はどうしようもないですからね。
まあこういうことが話題にならないような世の中になるのが理想なんですが、なかなか難しいですね。
最後に・・
今回は最近、話題になっているSNEP(スネップ)について考えてみました。
ただニートとの違いと言ってもあいまいな気がしますね。また支援・対策と言っても難しいのが実情だと思います。
それに孤立無業ではなくてもパラサイトシングルとか孤独の問題とかもありますからね。さらに少子化ももう待ったなしと言うか詰んでいると言っても良い状況かも知れません。
と、いろいろ考えていると、暗ーい気分になって来ます。それと日本はこの先大丈夫でしょうか?
もちろんこの私も中高年の独身のおっさんですからね。おかげ様で孤立無業ではないですが、孤独でないと言ったらウソになります。それに体を壊したりしたらどうなるか分かりませんよね。
まず人のことは置いといて、何とか自分の状況ぐらいは変えていかないとね。頑張って、行政のお世話にならないようにしたいと思います。