現在、史上空前のガールズバンドブームだそうでございます。
わしが知らん間にいろいろなガールズバンドが人気になっているようですね。かわいくてアイドル的な人気を誇るバンドもいますしね。
ただこのブームはいつからなんですかね?2000年代の後半ぐらいからでしょうか。やはりアニメのけいおんの影響が大きいのでしょうかね。
それとふと気になったのが日本初のガールズバンドってどのバンドになるのでしょうか?
そこで今回は日本のガールズバンドの歴史や現在のガールズバンドブームの個人的な感想などをアップしてみたいと思います!
現在のガールズバンドのブームについて
ガールズバンドブームと言うだけあって、youtubeでも数多くのガールズバンドが自分たちの演奏の動画をアップしていますね。
10代の子たちも頑張っているようですが、わしらが高校生ぐらいの頃には考えられませんでした。当時はバンド=男がやるものという感じでしたからね。
フォークギターやクラシックギターをやっている女の子はいてもエレキギターをやっている女の子は本当に少なかったと思います。
バンド結成するのも難しかったでしょうねえ。もちろんボーカルとかキーボードとかでバンドに参加している方はいくらでもいましたけども。
また今の時代はかなりのテクニックを持っている子たちもいますよね。全体的に見てもわしらの頃とは比較にならないくらいレベルアップしています。
ただこの子たちはスゲーなと思って検索するとすでに解散していたり活動休止していたりすることも多いです。まあ10代の子たちの1年とオッサンの1年は感じる長さが違いますからね。1年もやったらかなり続けたという感じなんだと思います。
わしもバンドを2つやったけど考えてみたら合計で1年ちょっとぐらいのものです。それでも今振り返れば高校時代はバンドに明け暮れたという印象がありますからね。
男がバンドなりギターなど楽器を始めようとする動機の最たるものは「女の子にモテたい」ということだと思います。そうではないという男子もいるかも知れませんが、少なくともわしが若い頃はこういう不純な動機の輩ばかりでした。
でも今のように中学生、高校生の女の子たちが普通にバンドをやるようになってしまうと果たしてそういう面は期待出来るのかしらんと思います。逆にyoutubeなどを見ていると女の子たちの方が勢いがあるような気がします。
バンドの世界でも男子の草食化が進んでいるんでしょうかね。というかわしが知らんだけかも知れませんけどね。
ランナウェイズの登場!
その昔は日本だけでなく、世界的に見てもガールズバンドは少なかったと思います。女性ロッカーすら少なかったですからね。
ジャニス・ジョプリンやスージー・クアトロとかはいましたけどね。バンドとなるとやはりランナウェイズの登場まで待たないといけません。ちょうどわしらの世代が10代半ばの頃ですね。
もちろんそれ以前にもいたと思いますが、彼女たちがアメリカでも初めて商業ベースで成功した女性だけのバンドだったそうです。と言っても本国アメリカではそれほどの人気はなく日本だけ異常なほど盛り上がったみたいですけどね。
アメリカでも当時は女性だけのバンドと言うことで、かなり差別的な扱いも受けたようです。その辺りのことは、ダコタ・ファニング主演で映画化された「ランナウェイズ」に詳しいです。
ただ彼女たちも当時は17歳~19歳ぐらいですからね。その割には実力的にもかなりのものだったと思いますが、いろいろあって解散してしまいました。
でも主要メンバーのジョーン・ジェットは「アイ・ラヴ・ロックン・ロール」を大ヒットさせ、一気にメジャーな存在へと駆け上がりました。
日本ではガールズがデビュー!
ちょうどその時期に日本でもランナウェイズの日本版とも言えるようなガールズというバンドがデビューしました。
ランナウェイズと同じように、ヴォーカルはガーター、コルセット姿で演奏していましたね。
ランナウェイズの来日とほぼ同じ時期にデビューしたので今から思えば誰か仕掛け人というかプロデューサーがいたのかも知れません。夜のヒットスタジオだったと思いますが、ランナウェイズが出演した時にガールズが花束を渡していたのを記憶しています。
ガールズは1977年から1979年まで活動していたそうですので日本初のガールズバンドのといったらこのバンドになると思います。
それから先日、いつも行く漫画喫茶で週刊誌を読んでおりました。
その週刊誌の記事で面白かったのが「忽然と消えたアイドルグループ50組」というような感じの特集です。70年代から80年代、90年代と分かれていろいろなアイドルグループが紹介されていました。
ただキャンディーズとか忽然と消えていないアイドルグループもあったのでタイトルには違和感もありますね。それは別として70年代のコーナーにはガールズバンドの草分けガールズも紹介されているではないですか。でもガールズもアイドルグループではないと思いますけどね。
紹介文には「プリプリやSHOW-YAより早くデビューしたガールズバンドだがまったく売れず2年で解散」というようなことが書いてありました。でもまったく売れずというのも違うような気がしますけどね。そりゃメジャーになったとは言い難いですけども。
前述のように夜のヒットスタジオなどテレビの歌番組にも出演したり、シングル数枚、アルバムも数枚だしているので当時のロックバンドとしては成功の部類だったような気がします。ただアイドルグループとして見たら売れなかったという表現もありかも知れません。
ちなみにギターのイリアはガールズ解散後に近田春夫のバックバンドを母体として結成されたジューシーフルーツにボーカル&ギターとして参加しましたよね。
ジューシーフルーツではデビュー曲の「ジェニーはご機嫌ななめ」が大ヒットしました。テクノポップ風の曲ですね。その後結婚されてからは目立った活動はされてこなかったようですが、2009年にジューシーハーフとして活動を再開されました。
そして2013年からは正式にジューシーフルーツを再結成して頑張っておられますね。
ガールズの次はZELDA?
ガールズバンドの歴史としてはガールズの次にはプリンセスプリンセスやSHOW-YAが出て来たと思っていました。
でもその前にZELDAというバンドがいたということを知りました。メジャーデビューしたのが1982年ということですからね。プリンセスプリンセスは1984年に赤坂小町としてデビューしています。少年ナイフも1983年頃ですからZELDAの方が先ですね。
ですのでZELDAを日本のガールズバンドの先駆けと見なす方もいるようです。またこのバンドは1996年まで活動していますがこれは女性だけのバンドとして最も長い活動歴を持つということでギネスにも認定されているとのことです。
そんなバンドなのに失礼ながら私はまったく存じ上げませんでした。でも今の世はネットという便利なものがありますからね。いくつか見てみましたが、中々渋い音楽ですねえ。
wikiを見ると音楽性としては初期がニューウェイブ、中期がファンク&ブラックミュージック、後期がワールドミュージックと紹介されています。個人的には初期の独特の雰囲気がいいと思いました。
特にギターがいいですねえ。wikiには「石原(ギター)のハーモナイザーを使用した独特のキラキラした音色と、インド音階を上手に組み合わせた中近東的なソロは、現在でも革新的である。」とあります。
まさにそんな感じですね。プログレッシブロックのような感じもします。
ただこの音楽が万人受けするかとなるとどうかとは思いますが、好きになる方はメチャ好きになるのではないかと思います。
でもネットによってこういうバンドが再び脚光を浴びるというのもいいですね。
プリンセス プリンセスとSHOW-YA
その後に出て来たのがプリンセス プリンセスとSHOW-YAですね。
特にプリンセス プリンセスは日本の音楽史上、最も商業的成功したバンドです。ネームバリューだけならSHOW-YAも負けてないですけどね。
ただプリンセス プリンセスはポップス、SHOW-YAはハードロック・ヘビメタ系でキャラも音楽性も違います。やはり一般受けするのはプリンセス プリンセスの方だと思います。
プリンセス プリンセスは1983年にデビュー後1996年まで活動しています。その間、いくつかのメジャーなヒット曲も生み出してますよね。その後、2012年には東日本大震災の復興支援のために期間限定で再結成してライブを行い2016年まで活動しました。
一方のSHOW-YAは一旦、解散しましたが2005年に再結成し、現在も活動してますよね。また女性だけのロックフェスティバルのNAONのYAONを企画・提唱し毎年出演もしていますよね。プリプリのベースの渡辺さんやドラムの富田さんとかも毎年サポートとして出演しています。
また毎年のようにライブもやってますのでわしも是非一度、SHOW-YAのライヴへ行ってみたいと思っています!
最後に・・
今回は昔は数少なかった女性だけのロッカー、ガールズバンドの歴史や個人的な感想をアップしてみました!
プリプリやSHOW-YAの後、1980年代の後半から1990年代にかけてはいろいろなガールズバンドが出てきましたよね。ガールズバンドも珍しい存在ではなくなりました。
そして2000年代から2010年代はガールズバンドブームと言っても良い状況が続いています。個人的にはクラシックロックと言われる60~70年代、80年代の影響を受けたハードロックやブルース・ロックンロール系のバンドがもっと増えないかなと思っています。
それともちろん若い男の子たちにも頑張って欲しいですね!そしておじさんたちを楽しませて欲しいです。