これはビックリ!かつて日本にも水上生活者がいた?その数なんと・・

アジア、その他世界を見渡すと、河口や港、湖などで水上で生活している人たちがいますよね。

21世紀の今もそれなりの数の方たちが水上生活をしているようです。

でもさすがに日本にはいないと思っていましたが・・

1980年ぐらいまではいらっしゃったそうです。でも何人ぐらいの方が水上生活をしていたのでしょうか?

そこで今回は水上生活者について調べてみました!

水上

 

世界の水上生活者

特に水上生活者が多い国、地域というとまず香港が思い浮かぶのではないでしょうか。その他マレーシアやタイ、カンボジアも有名ですし、ヨーロッパではアムステルダムに多いですね。

ただ意外なことに水の都と言われるベニスには水上生活者はいないとのことです。まあまったくいないということではないかも知れませんけどね。

それから最近ではフランスのパリでも増えてきているようです。これはかなり高級な船を住居代わりにしているというもので、市も認めているようですね。高級なアパートやマンションを購入するより安くて遜色ない居住空間が得られるということで、最近は人気を集めているそうです。

あとモナコでは大金持ちが高級クルーザーに居住していますよね。それで気が向いたら航海するということだと思いますが、こんな優雅な生活をしてみたいものですね。

ただこういった方々は一般的な意味での水上生活者ではないですけどね。

 

日本にも水上生活者がいた!

でもさすがに日本では水上生活者はいないだろうと思っていましたが、そんなこともなかったみたいですね。

もちろん現在はほとんどいないと思います。時期的には大体、1980年ぐらいまでにほぼ消滅したみたいです。

でも1960年代までは普通にハシケに住んでいる方が1万人ぐらいいたとか。主に東京湾の佃や月島とか隅田川の河口あたり、あと横浜港あたりに多かったようです。

でも1万人となるとかなりの数ですよね。水上生活者の子供たちが通う小学校まであったそうですからね。

このような本も出版されていますし、別に珍しくもなくいかに多かったかが分かりますよね。その他の地域でも大阪や神戸、その他大き目の港町にはいたと思います。

ただ実際に水上で生活するとなると不便な面もあったんじゃないですかね。まず住民登録とかどこでするんでしょうか?それと電気や電話、水道などのライフラインやトイレなども困るような気がしますが。

また大雨や台風の時にはどうされていたんですかね。最も別にも家があって主な生活拠点が水上と言うことだったのかも知れませんけどね。

まあそういうこともあって、いなくなったと言うことでしょうね。

 

日本の水上生活者がいなくなった理由は?

ではなぜ水上生活者は消滅してしまったのでしょうか。

その原因としては、港湾労働の質が変わったことが大きいみたいですね。どういうことかと言いますとハシケを使わなくなったということです。

それと1960年代と言えば高度成長期が始まる頃ですからね。今よりは仕事もたくさんあったと思います。ハシケを降りて他の仕事に転職するにもそんなに難しくなかったのかも知れませんね。

あと行政からの働きかけもあったのかも。やはり行政としては、住所が船の上では困りますからね。

それと1960年代と言えばそんなに大昔ではありません。かつて水上生活をしていた方も、その頃に小学生ならご健在の方も多いでしょうね。

 

最後に・・

今回は水上生活者が日本にもいたと言うことを知り、調べてみたのでアップしました!

そういえば戦前までは日本でもジプシーのように、定住せずに山の中を移動しながら生活しているサンカと言われる人々がいたという話もあります。

また現代ではあちこちで仕事をして自由に旅したりするノマドと言うライフスタイルも生まれています。

少し変わった場所で居住したいという願望みたいなものを人間は持っているのかも知れませんね。

最も人それぞれですし、定住を好む方もいるでしょうけどね。