ミュージカルと言うと何が思い浮かぶでしょうか?
もちろん人それぞれですが、「マイ・フェア・レディ」は最も有名なミュージカルの1つですね。
ただ個人的にはミュージカルというと不自然なものという印象があります。舞台とかならいいのかも知れませんが歌は歌、演技は演技と分ければいいというような気がします。
でも「マイ・フェア・レディ」はオードリー・ヘプバーンの代表作の1つですし、ずっと愛されてきている作品ですからね。ヘプバーンのファンとしてはスルーするわけには行きません。
ということで見ることにしました。
せっかくですので「マイ・フェア・レディ」の個人的な感想と、結末が2種類あったことを紹介したいと思います!
マイ・フェア・レディのあらすじ
この映画はイギリスの劇作家バーナード・ショーの「ピグマリオン」が原作ということですが、ピグマリオンそのままの設定のようです。ですので「ピグマリオン」をミュージカル化したものが「マイ・フェア・レディ」だということですね。
ストーリーとしてはいわゆるシンデレラストーリーです。
貧しい花売りの少女が美しく成長し、社交界にデビューして王子とダンスするまでになるんですからね。今でも根強い階級社会が残ると言われるイギリスですが、設定の時代ならもっと酷かったと思います。
また労働者階級特有の訛りはあることは知っていましたけどこの映画を見る限り訛りというレベルではないみたいですね。発音の仕方から違う面もあるようです。
また男性目線から見ると理想の女性を作り上げるという男の勝手な夢というか妄想を実現していますね。光源氏も二番目の正妻は8歳の時から育てていますしもしかしたらあしながおじさんとかもそうなのかな?
このあたりは女性から見たらどうなのかという気はします。
マイ・フェア・レディの感想
「マイ・フェア・レディ」は1964年製作ということですからヘプバーンが35歳の頃ですね。
今なら35歳と言ってもまだまだ若いですが、当時の35歳は今の感覚とは違うと思います。はっきり言えば今の35歳よりも老けていると言うことですが。
でもそこはヘプバーンですからね。本当に魅力的です。ローマの休日の頃とはまた違った魅力に溢れていると思います。ヘプバーンなくしてはこの映画の魅力も半減してしまうのではないでしょうか。
特に他所の国の女王のための舞踏会のシーンですね。このシーンのヘプバーンは本当に気品があって美しいと思います。
ただミュージカルですからね。ストーリー的には特に・・と言う感じです。
マイ・フェア・レディと言えば踊りあかそう♪
ミュージカルですから当然ですが、いろいろな歌が出て来ます。
どの曲も有名だと思いますが、最も知られている曲となるとやはり「踊りあかそう」ではないでしょうか。ヘプバーン演じるイライザが正しい発音が出来るようになった後に、歌う曲ですね。
ただ歌っているのはヘプバーン自身ではないですが。いわゆる口パクと言うやつですね。
私もこの曲は昔から印象に残っています。ただこのシーンをどこかで見たからではありません。その昔、「おれたちひょうきん族」の中で天地真理さんが歌っていたからです。
もちろん英語の「i could have danced all night」ではなく、日本語の「夜明けまでも~踊りた~いの♪」と言う歌詞ですけどね。
ただこれぐらい有名な曲ともなると、日本でも多くの方がカバーされています。それに伴い日本語の訳詞もたくさんありますね。
結末は2つのパターンが用意されていた?
で、ラストではイライザはヒギンズ教授と結ばれます。まあハッピーエンドなのかも知れません。
しかしバーナード・ショーは最後にヒギンズ教授と結ばれるパターンと、好意を寄せてくれていた若い貴族の青年と結ばれるパターンの二つ用意していたと言います。
それを聞くと個人的には少し複雑な気分ですね。イライザは21歳の設定なのに教授はどうみても50過ぎのオッサンですからね。親子に見えますからね。
でも今の感覚とはずれているので30代後半ぐらいかも知れませんけどね。それでも少し年が離れていると思います。
ですので若い貴族と結ばれると言うエンディングの方が自然じゃないかと思いますけどねえ。
とは言えそこは人それぞれですからね。教授と結ばれて良かったと思う方もいらっしゃると思いますが。
まとめ
今回はヘプバーンの代表作の1つ、「マイ・フェア・レディ」の感想と結末、それから挿入歌の「踊りあかそう」について紹介しました。
この映画は細かいことは抜きにして、ヘプバーンの美しさや映像や歌、踊りなどを楽しむ映画だと思います。
やはりミュージカルですからね。
娯楽としては素晴らしい映画だと思います。