小説やマンガなどで、時折盗作ではないかと話題になることがありますよね。
ただ中でも音楽が一番、盗作疑惑が取りざたされることが多いような気がします。
何といってもドレミファソラシドの組み合わせですからね。無数に組み合わせはありますが、酷似したフレーズが出来てしまうことはありうるかも知れません。
私も偶然耳にしたような曲が「〇〇に似ているな~」と思ったことは結構あります。ただ似ている=盗作ではないとは思いますけどね。
それに音楽における盗作の基準や定義と言ってもあいまいではっきりしないでしょうからね。ですので今回は、今までに話題になった盗作疑惑とその曲をいくつか取り上げてみたいと思います。
その結果、少しは音楽の盗作の基準や定義がはっきりするかも知れないですからね!
レッド・ツェッペリンの天国への階段が盗作?
レッド・ツェッペリンと言えばオッサンたちの世代の音楽好きには神のようなものでございます。音楽的にもハードロックを確率したバンドとしてディープ・パープルと並び称される存在ですね。
もちろん私も好きでございましたがそれでもストーンズやパープルほどは聴かなかったです。今から思えば何で?と思いますけどね。
それはさておきレッド・ツェッペリンの名曲、「天国への階段」が盗作ということで訴訟をおこされたということです。今回訴えたのは「スピリット」というバンドとその関係者です。
このバンドが1968年に出したデビューアルバムの中のTaurusという曲に酷似していて盗作に当たるということです。私も早速youtubeでこのTaurusという曲を聴いてみましたが確かによく似ていることは似ていますね。
ただ何で今さらという気がしないでもありません。1968年にこの曲が発表されて「天国への階段」はその3年後ですからね。
大ヒット曲ですから「スピリット」のメンバーや関係者が耳にしなかったということはないと思います。盗作だと思ったならもっと早く訴訟になると思いますけどね。それとファンの間とかでもこの2つの曲の類似性は古くから指摘されていたようです。
それから今回の件以外にも2010年には「幻惑されて」がジェイク・ホームズ&ザ・ヤングブラッズというバンドの曲の盗作だとして訴訟を起こされています。
こちらの方は曲名も同じですからね。私も聴き比べてみましたがフォーク調の曲をロックにアレンジしただけと言っても過言ではないかも知れません。個人的にはこちらの方こそきちんとカバーとして認めるべきだと思いますけどね。
それでもレッド・ツェッペリンはロックにおいて偉大な功績を残した事は間違いありません。しかし司法の判断がどうなるかというのはまた別ですからね。
裁判は今後どうなっていくんでしょうねえ。気になるところです。
ジョージ・ハリスンも盗作?
また裁判とかで盗作が認められた例も例もありますよね。
私が知っている例では元ビートルズの故ジョージ・ハリスンのマイ・スィート・ロードがジョディミラーという女性歌手の「He’s So Fine」の盗作であるとされました。
まあこの曲自体もカバーということですけどね。そのアレンジがマイ・スィート・ロードに酷似しているということです。
マイ・スィート・ロードは私も好きな曲なんですけどね。ただ歌詞は神について歌った曲で日本人にはちょっと理解しがたい面もあるとは思いますが。
それはさておきウキペディアによるとジョージハリスンは「潜在意識内での盗用」を認めたとあります。
でもこのことは音楽家にとっては結構恐いですよね。子供の頃に聴いた音楽を顕在意識では忘れていても潜在意識では覚えていてそれが鼻歌のような感じで出てくる→それを曲にしてしまうということもありうるということですからね。
それで多額の賠償金を支払うハメになったらたまったもんじゃありません。最も私ら凡人にはまったく関係のない世界の話ではありますけどね。
日本の曲の盗作疑惑は?
一例を上げれば今回騒動になっているレッド・ツェッペリンの「トランプルド・アンダーフット」とB’zの「バッド・コミュニケーション」ですね。
事実盗作ではないかと言われていますよね。個人的には似ているけど盗作とは言えないような気がします。
その他日本でも小林亜星さんが服部克久さんを訴えて勝訴した例やORANGE RANGEの曲が問題になったりしたこともありました。
それから個人的に印象に残っているのは榊原郁恵さんの「夏のお嬢さん」とスージー・クアトロの「ワイルド・ワン」ですね。この2つの曲を知っている方はわしとご同輩から先輩になると思いますが、どちらも70年代の曲です。
当時は「夏のお嬢さん」が盗作ではないか、と話題になりましたが特に問題にはならなかったはずです。かなり似ているんですけどねえ。
でも問題にならなかったと言うことは・・業界では盗作ではないと言う認識だったんでしょうね。
最後に!盗作の基準・定義は・・
今回は盗作疑惑と音楽、そしてその基準と定義について検討してみました!でも正直、基準や定義についてははっきりわかりませんよね。
まあ盗作の基準というのも主観的なものもありますからね。ですので難しい面はあると思います。音楽業界で問題にならなければOKと言うことなんでしょうが・・
ただ悪意を持ってパクるような行為は絶対に止めて欲しいものです。