元ボクシングのヘビー級チャンピオンのモハメッド・アリさんがお亡くなりになられましたね。
享年74歳と言うことですので早過ぎる死と言うことはないかも知れませんが、非常に残念です。
ただ後半生はパーキンソン病と闘っておられましたからね。
それを思うと74歳までよく頑張ってこられたと思います。
しかし亡くなられて改めて偉大な方だったと言うのが良く分かりましたね。
オバマ大統領だけでなく、まさに世界各国の首脳がコメントを出していますし、政治家だけでなく各界の著名人が追悼の意を表しています。
人種差物と戦ったりしたと言うこともあるでしょうが、ボクサー、スポーツ選手の枠を超えた20世紀の偉人、スーパースターの1人だったことは間違いないですよね。
蝶のように舞い、ハチのように刺す
このフレーズはアリさんの現役時代のキャッチコピーですね。
というかアリさんのボクシングスタイルを表したフレーズと言うことなんでしょう。
ただいくらわしがオッサンでもカシアス・クレイ時代も含めて現役時代のファイトをテレビで見た記憶はそんなにありません。
ボクシングの試合ではっきりと覚えているのはレオン・スピンクスに判定負けした試合ぐらいですね。
その時には失礼ながら、蝶のように舞い、ハチのように刺すという感じではありませんでした。
正直こんな程度?と思ったのを覚えています。
もちろん負けた試合だからでしょうし、調子が悪かったんだと思いますが。
ただ今の時代はyoutubeがありますのでその他の試合を見ることができますが、やはり華麗なボクシングスタイルだったようですね。
猪木vsアリ戦
それからアリさんと言えば、やはりアントニオ猪木との一戦ですね。
わしもまだ中学生でしたが半年ぐらい前からワクワクしながらこの日が来るのを待っておりました。
そうしたら技術家庭科の授業が長引いてリアルタイムで見れなかった、と言う非常に悲しい思い出となってしまいました。
それでいて先生だけ「お前ら自習しとれ。俺は猪木とアリ見てくるでよー」と言って見に行きやがりましたからね。
その後すぐに帰って来て「あかん。試合にならへん」と言っていましたが。
確かに当時の評価は散々でしたからね。
世紀の凡戦とか見る価値なしとかリングサイドで高いお金を払って見た方の中からは「金返せ!」と言う声もありました。
また試合が膠着状態になることを猪木・アリ状態と言うようにもなりました。
しかし今では180度変わって評価されていますね。
youtubeにもたくさんの動画がアップされているので改めて見ると、素人目から見ても当時の印象とは違って見えます。
それに坂口征二氏や藤原喜明氏も最高の試合とか凄い試合と評価しています。
やはり筋書き、シナリオなしの真剣勝負だったとされていることがそういった評価に繋がっているのでしょうね。
しかし本当の所はどうなんでしょうね。
もちろんわしも真剣勝負だったと思います。
それにいろいろと出ている暴露本とかでもこの試合だけは真剣勝負と書いてありますからね。
それでもネット上ではいろいろな意見がありますね。
真相は藪の中ですが、試合後40年も経ってから多くの方に注目されていることから考えてもいかにこの試合が凄かったかという証明でもありますよね。
その他の格闘技世界一決定戦はガチではなかったのか?
ただわしとしては、その他の格闘技世界一決定戦が真剣勝負ではなかったと聞いて少しショックを受けました。
当時のわしは全部ガチだと思って見てましたからね。
特に印象に残っているのがモンスターマン戦、レフトフック・デイトン戦、そしてウィリー・ウィリアムス戦です。
今となってはモンスターマンは空手の全米チャンピオンではなかったとされていますし、デイトンはびっくり人間コンテストみたいなもののチャンピオンだったとようですね。
でも当時はデイトンは強すぎて戦う相手がいないと言う触れ込みでしたからね。
ただ今見ても、ガチでないにしてもそれなりに面白い試合だったとは思いますが。
それともっとショックだったのはウィリー戦です。
この試合はわしが今まで見た格闘技の試合の中で、一番興奮した試合です。
終わってからも興奮が冷めなくて夜も寝られませんでした。
それが両者リングアウトで引き分けというシナリオがあったとはねえ。
両陣営のセコンドだけが知らなくて、それであんな殺伐とした試合になったそうです。
まあ実際にはどうだったか分かりませんが、今見ると猪木は最初からリングアウトを狙っているように見えますね。
ネット上で言われていることがほぼ事実かも知れません。
ただ格闘家と言う方たちは強くなりたいとか戦うのが好きで格闘家になるのではないんでしょうか。
わしなら引き分けなら別ですが、負け試合をやりたくないですけどね。
カッコ悪いですし。
いろいろな事情や理由はあると思いますが、個人的には理解出来ない面があります。
まあ素人のおっさんがどうこう言うのも何ですけどね。