見なきゃ損!あしたのジョー2はアニメも劇場版も神!ジョーはラストシーンで死んだのか?

「あしたのジョー」と言えば、日本を代表する漫画&アニメの1つですよね。

懐かしいと感じるご同輩も多いと思いますが、原作の漫画の連載が始まったのが昭和43年、アニメの放映がスタートしたのが昭和45年と言うことで、ちょうど高度成長期の頃です。こういったスポ魂ものが時代に合ったのかも知れません。

それと今頃になって出崎統さんが実質的な監督をしていたと言うこと知りました。また出崎さんの代表作の1つですよね。

私は出崎ファンでもあるので是非とも見たくなって、劇場版「あしたのジョー2」を見て以来、三十数年経ちますがアニメ「あしたのジョー2」を見ることにしました!

で、見てみた感想ですが、良かったですわ~!気合も入りましたしもっと早く見るべきでした!

と言うことで、劇場版「あしたのジョー2」の思い出と、アニメ「あしたのジョー2」を見た個人的な感想をアップしてみたいと思います。

ボクシング

 

劇場版「あしたのジョー2」の思い出の名シーン!

一作目のアニメ「あしたのジョー」はリアルタイムで見ていたかどうかは憶えていませんが、再放送では何度も何度も見て来ました。ただ「あしたのジョー2」となると、1980年ですから見た記憶はありません。

でも劇場版の方はテレビで見ましたけどね。もう三十数年前のことですのではっきり憶えてないですが、当時は私もまだ大学生でした。

それでたまたまテレビで放映されるのを知って見たのだと思いますが、かなり感動したのを憶えています。

私だけでなく、次の日に学校へ行ったら「おい、昨日あしたのジョー見たか?」と話題になってましたからね。

この劇場版は前半はアニメの総集編、後半部分はまだアニメが終わっていなかったので先行して制作されたとのことです。まあ少々、端折り気味なのは仕方ないですし、いろいろなシーンもカットされています。

 

それでも鮮明に記憶している名シーン、名セリフがいくつかありまして・・

まず1つめはホセ・メンドーサジョーのパーティに潜入して来た時に、ジョーの肩を掴んで言った「good luck」ですね。なぜか印象に残っています。

 

2つ目は林屋の紀ちゃんとデートした後の、「矢吹くんはさみしくないの?同じ年頃の青年が海に山に恋人と連れ立って青春を謳歌しているというのに」から始まる一連のセリフですね。

その後に続くジョー「そこいらの連中みたいにブスブスとくすぶりながら不完全燃焼しているんじゃない。ほんの瞬間にせよ、眩しいほど真っ赤に燃え上がるんだ」と言うセリフです。

ただ紀ちゃんは「ついていけそうにない」と去って行きますが・・

当時、私はラリー・ダートラに燃えておりました。そのため学業そっちのけでバイトに明け暮れておりましたが・・「だから女はダメだねえ」ぐらいに思いました。で、私も見せかけだけの燃焼じゃなく、燃え尽きるまで打ち込もうと決意を新たにしました。

でももしタイムリープしたら、紀ちゃんの言う青春を謳歌しようと思います。

 

最後はホセ・メンドーサとのタイトルマッチの前に、白木葉子からパンチドランカーであることを告げられた時の、「だからどうした」と言うジョーのセリフです。これはカッコ良いと言うか強烈に印象に残っていますね。

 

アニメ版の感想!名言・名シーン連発!

今回、初めてアニメ版「あしたのジョー2」を見ましたが、やはり劇場版より尺が長いだけのことはありますね。名言・名シーン連発でございます。

特に金竜飛との試合とその前の減量苦の話が劇場版ではほとんどなかった?と思います。やはりここは外せないと思いました。

減量に苦しむジョーに段平は階級を上げることを提案しますが、ジョー「バンタムってのはなあ、おっちゃん。ウルフがいて、カーロスがいて、ホセがいる。そして力石がいたところなんだよ」と返します。そして「捨てるわけにいかねえんだ」と締めくくります。

そりゃ力石はジョーと戦うために、無茶な減量をしてバンタムまで落としましたからねえ。そして金竜飛を倒した後の「力石よ、おめえがくれたチャンピオンベルトだぜ」と言うセリフも素晴らしいですね!

あと金竜飛のエピソードもえげつないです。朝鮮戦争を経験したと言うあの時代ならではの設定ですね。

まあ他にも名言・名シーンはいくらでもありますが、それはまた追々と言うことで。

それから今さらですが、あおい輝彦さんの声と藤岡重慶さんの声がジョーと丹下段平にピッタリですね。ただお二人とも本業は俳優で声優じゃないですからね。

誰がこのキャスティングをしたのでしょうか?やはり出崎さんなんでしょうか?いずれにしても神ですな。

 

ゴロマキ権藤がカッコ良すぎる!

それからアニメ版ではルポライターの須賀とかオリジナルキャラクターも登場します。

また原作ではそれほど登場しないそうですが、ゴロマキ権藤というキャラクターが結構出て来ます。このゴロマキ権藤がまたカッコ良すぎます!

ヤクザの用心棒をしているケンカ屋ですが、元ボクサーのウルフ金串を問題にしないぐらい強いです。現役のジョーにはボコボコにされますが、勝てないと悟って最初から戦おうとしなかったですけどね。

まあ存在自体がカッコ良いですが、中でもハリマオ戦の前にジョーが尋ねた時のセリフです。

権藤はいきなり「わかりました。お引き受けしましょう」と答えます。

ジョーは驚いて、「え?俺はまだ何も」と返しますが、その後に続くのがこの名言・名ゼリフです。

「男がよくよくの事でやってきた時、矢吹さん、あんた訳を聞いて引き受けたり断ったりしますかね?」

わしゃ権藤に惚れましたわ。

個人的にはアニメ史上に残る名シーンだと思います。

 

44話は神回だと思う!

長編アニメですからね。中には削っても良いシーンや回などもあるかも知れません。

それに好きな回、好きなシーンは人にもよりますからね。ただ個人的には44話が一番好きですね。もちろん他にも好きなシーンはいくらでもありますし、ラストも好きですけどね。

では44話はどんな話かと言いますと、ホセ・メンドーサ戦の前日から試合が始まる直前までの話です。

まず序盤でヤクザの用心棒にまで落ちぶれていたウルフ金串が、ジョーから30万円をだまし取りますが、その30万円を返しに来ます。ウルフは黙って立ち去るつもりだったでしょうが、ジョーに見つかって一緒にパブのような店に行きます。

そこで試合の前にいいのかと尋ねるウルフにジョーは、大事な試合の前には眠れない・・カーロスや力石の時もそうだったと返します。そして「ウルフ、おめえの時もだ」と。

それを聞いてウルフはうれしそうに「冗談でもうれしいぜ」と返しますが、ジョー「うそじゃねえよ」とも。

その後はセリフはないですが、二人で楽しそうに話していましたが、それをたまたま?その店にいた権藤が見ていました。

権藤は「明日は俺の大事な人が一世一代の大勝負をするんだ」と言って前祝いのための酒を注文しますが、もっと高い酒を出せと注文し直します。

権藤はどこまでもカッコ良いですね!

その後、段下ジムまでウルフとジョーは一緒に帰って来ますがその途中、ウルフはボクシングの身振り手振りを交えながら何やら話しています。セリフはないですが、ボクシングについて二人で暑く語っていたんでしょうねえ。

ちなみにこのシーンは原作にはなくアニメオリジナルだそうですが、良いエピドード&シーンだと思います。

 

それから少年院時代の仲間がジョーの応援のために集まるシーンになりますが、ここも良いですね。みんなで力石の思い出を語ったりジョーの話をします。

その後、試合直前のジョーの控室のシーンになります。

白木葉子がジョーにパンチドランカーであることを告げた時のジョーのセリフ、「だからどうした」には劇場版を見た時にもシビレましたが三十数年ぶりにまたまたシビレました!

そして葉子の「好きなのよ、矢吹くん。あなたのことが!」からジョーの「リングで世界一の男が俺を待ってる。だから行かなきゃ」と続きますが・・最後に葉子に向かって「ありがとう」と言っていたんですねえ。

この言葉は葉子の気持ちを受け入れたと言うことだと思います。ただ劇場版でも「ありがとう」と言っていたのでしょうかね。

劇場版の方ももう一度、見てみたくなりましたが、いずれにしてもこの44話は神回だと思います。

 

最終回のラストシーン!ジョーは死んだのか?

最終回で、ジョーは残念ながらホセに判定負けしてしまいます。

判定が出る前にジョーは、「燃えたよ・・ 燃え尽きた・・真っ白にな・・」と言い、葉子にグローブをもらってもらいますが・・

その後、気を失ったのか、おっちゃんも西も関係者も観客も驚いた様子で見守っています。葉子もグローブを落としてしまいます。

そしてあの有名な真っ白になってコーナーに座っているシーンになり、midnight bluesが流れます。

ただ劇場版とは音楽もカットも違うそうですけどね。でも基本は同じ流れだと思いますが、わしゃずーーーーっとジョーは死んでしまったものと思っておりました。

いや、わしだけでなく多くのご同輩がそう思っておられたのではないでしょうか。

 

しかし死んではなかったようですね。本来のラストシーンはカーロスとジョーが車椅子に座って談笑しているシーンだったらしいですし。

またちばてつや先生の公式サイトには、白木邸と思われる庭でジョーが穏やかな顔をして、体操座りをしていてそれを葉子が見ている画像がアップされています。

まあ死んでいなくてめでたしめでたしではございますが、読者・視聴者の想像に任せると言うことでも良かったような気がします。

 

後半のオープニングのmidnight bluesが渋い!

アニメが評価されるためには主題歌なりオープニング&エンディングテーマも重要な要素の1つだと思います。

やはり名作と言われるアニメには魅力的な主題歌が付き物ですよね。その点、「あしたのジョー」の1は完璧だったと思います。

尾藤イサオさんが歌う「サンドバッグに~浮かんで消える~♪」という有名な主題歌、そして「昨日はぐれた狼が~今日はマットで血を流し、明日を~目指して立ち上がる~♪」という歌詞のジョーの子守唄、「行け~荒野を 俺らボクサー♪」で始まる力石徹のテーマもカッコ良いですしね。

 

ですが「あしたのジョー2」は、オープニングもエンディングもそれと比べたら・・と思っておりました。

でも後半のオープニングのmidnight bluesは個人的に、とても気に入りました。ジョーに合っているかは別として渋い曲だと思います。

歌っているのは荒木一郎さんで、作詞作曲も荒木さんですね。荒木さんはこういった曲も作っていたんですねえ。わしゃ知らなかったですが。

それとこの曲を聴いて、エレアコが欲しくなりました。やっすいやつをオークションで買おうかなと思います。

 

不満な点もないわけではないが・・

ただあえて不満な面を探すとしたら、作画ですかね。昭和の風景が描かれていて、わしらおっさんが見ると懐かしく感じますが、もう少し丁寧に描かれていると良かったです。

あと車もですね。須賀が乗っているアメ車や葉子の愛車のロータススーパー7&ロータスヨーロッパも一見しただけだと車種が分かりません。特に後ろから見ると酷いです。

それから懐かしい昭和の風景が出てくるのはうれしいですが、ジョーがパチンコをやりすぎです。

まあ不満な点はそれぐらいですかね。もちろん無駄と思えるシーンとかもあるでしょうが、重箱の隅をつつくようなことをしてもねえ。無粋と言うものです。

それと作画も1980年代前半の作品ですから仕方がないですね。

 

最後に・・

今回は「あしたのジョー2」の劇場版の思い出とアニメ版を見た個人的な感想・評価をアップしてみました!やはりこの作品は不朽の名作だと思いますわ。

劇場版もよくまとまっていて良いと思いますが、時間がある方は是非、アニメ版を見て頂きたいですね。もちろん前のもですが。

わしも見て気合が入りました。もう少し早く見ていたら・・と思わないでもないです。おっさん、今頃何言っとるんじゃ!と言われそうですけどね。

どちらにしても多くの方に見て頂きたい作品です。