父が内視鏡の手術の後にせん妄の症状に!どう対応すれば良いのか

先月の22日に父が内視鏡による手術を受けました。

以前から胃の不調を訴えておりまして、内視鏡で検査した結果、胃には何もなかったですが食道に腫瘍が見つかりました。ガンの可能性もあると言うことですが、はっきりとはわからないらしいです。

ただ仮にガンだとしてもごく初期ですので取り除けばとりあえずは大丈夫だろうとのことです。そこで父とも相談の結果、手術すると言う結論になりました。

取り合えず手術は上手く行きましたが問題はその後でした。と言うのも父がせん妄と言われる症状になってしまったからです!

おかげ様ですぐに元に戻りましたが今回はその時のことを記事にしてみました。

 

父が受けた手術について

父が受けたのは内視鏡による手術ですが、当然ながら開胸による手術と比べるとリスクも体への負担も少ないです。

しかし内視鏡による手術でも2.5%ぐらいは失敗する可能性があると言う説明はありました。その場合には命にかかわる危険性もあるらしいです。ですが放っておくわけにはいかないですからね。

 

ただ私は内視鏡の手術ですから1時間とか2時間程度で終わると思っておりました。でも3時間ぐらい過ぎても終わりません。

それで聞いてみたら、胃だったらそれぐらいで終わるとのこと。でも食道は狭いので、最低でも3時間前後、状況によっては6時間とか7時間ぐらいかかることもあるらしいです。

父の場合も思ったより腫瘍が深くて結局7時間半ぐらいかかりました。それでも問題なく終わってやるべきことは出来たと先生からも説明を受けました。

次の日も再度、内視鏡で検査しましたが、経過も順調とのことでした。

 

手術後せん妄の症状を発症

しかし問題はその後でした。手術した次の次の日の24日の朝の8時半ごろに、担当の看護師さんから電話がかかって来ました。

昨晩から点滴を引き抜いたり徘徊したり怒ったりし始めたそうです。そのため病室から出て行かないようにセンサーを付けたいと言うことでした。

それと出来るなら来て欲しいとのこと。これは直訳すれば「お前が来て見張っとってくれ」と言うことですよね。もちろんそれは構いませんが、父が1日にして認知症になってしまったかと思ってかなりショックを受けました。

でもネットで検索した所、どうやらせん妄という症状らしいです。一時的なボケで、高齢者が手術した後に発症するそうです。

元の環境に戻れば自然と元に戻るらしいので、取り合えずは安心しました。

 

で、現在手伝いに来てくれている叔母と一緒に病院に向かいました。そうしたら父は病室で私服に着替えて帰り支度をしておりました。

私が「どこへ行くつもりや」と聞いたら「家に帰る」と言います。「アホ、一昨日手術したばっかやないか!」と怒って着替えさせて納得させましたが・・

これはショックでしたねえ。

また前の日には売店に行ってカステラとヨーグルトを買って食べたそうです。手術した後に食べたらダメだと言ったら「食べるものがないから仕方がない」とも。

 

ただ先生の話では症状としてはやはりせん妄でおそらく2、3日から5日ぐらいで元に戻るだろうとのことでした。

結局、その日は夜の8時頃まで付き添って、少し強めの睡眠導入剤を処方してもらって私と叔母は家に帰りました。

 

せん妄にはどう対応したらいいのか

次の日の朝には父から電話がありました。

内容は「チーズとバタピーを買って来てくれ」です。適当にあしらいましたがやはりまだせん妄状態ですね。

もちろん最終的には先生のお任せするしかないですが、どのように対応したらいいのかネットで検索してみました。そうしたら家に近い環境にすると良いそうです。

家のカレンダーや時計、家具などを持って行くと言うことですね。後はゆっくりしゃべるとか長い間、一緒にいると良いらしいです。

その日は午前中に他の叔父や叔母が見舞いに来てくれたので、状況を説明して昼過ぎまでは一緒にいてもらいました。その後、私が行きましたがその時にも「昼飯がないで買って来てくれ」と言いましたけどね。

もちろんカレンダーや時計なども持って行って、父にメモとかもさせました。そうしたらその日の夜にはほぼ元にもどったような気がします。

 

退院してから

術後の経過はせん妄を除けばすこぶる順調で、無事に5日後には退院出来ました。

ただ正常に戻ったとは言っても精神的にはかなりダメージを受けているようです。このまま行くと、鬱のような状態になってしまうかも知れませんし、認知症に繋がるかも知れないですからね。

今後も肉体的にも精神的にも出来る範囲でケアして行こうと思います。

 

それと父本人もですが、今回は私もかなりショックを受けました。年の割にはあれだけ元気だった父がこんなふうになってしまうとはねえ。

この5月ぐらいからガタっと来たような感じです。最も母が死んでからは軽い鬱のような状態ではありましたけどね。

まあ私が出来ることと言っても知れているかも知れません。それと元はと言えば私が負け組の独り者のおっさんだから、と言うこともあるでしょう。

でも母はもうどうしようもないですが、せめて父ぐらいは・・と言う思いはあります。何とかいろいろな面で頑張らないといけませんな。

あとやはり健康第一でございます。皆さまも十分、ご自愛下さい。それがご家族等の幸せにも繋がるはずです。