さまよう刃は2009年に公開された映画です。
東野圭吾さんの同名の小説が原作ですね。原作は150万部も売れたベストセラーだったそうです。当然ながら、小説としての評価も高く多くのファンがいますね。最も東野圭吾さんですから当然ですが。
氏の小説は今までに幾度もドラマ化、映画化されて来ましたが、さまよう刃の評価はどうでしょうかね。私も今回、見てみましたので個人的な感想・評価をアップしてみたいと思います!
結論から言えば高い評価は出来ないですけどね。
さまよう刃の主演の寺尾聡さん!
映画「さまよう刃」は寺尾聡さんが主演です。
寺尾聡さんと言えば、わしらの世代には役者としてだけでなく歌手としてのイメージも強いです。最も元々はグループサウンズのメンバーとしてデビューされた方ですけどね。
ちょうどわしらが大学生の頃に、代表作であるルビーの指輪、SHADOW CITY、出航 SASURAIがほぼ同時期に大ヒットしました。三曲も同時にヒットするってそうあることじゃないと思います。
もちろん本業の役者としても一流だと思います。石原軍団の一員として西部警察とかにも出演されていました。ただネタバレになるかも知れませんが、今回みたいな復讐劇には合わないような気がしますがどうでしょうか。
個人的な感想・評価
たまたま見た雑誌の広告でこの映画のことを知りました。
簡単なネタバレですが、妻を亡くした中年男が一人娘を男手一つで中学生の娘を育てています。その娘が不良少年たちに凌辱された上に死んでしまいます。犯人グループの1人の密告で事実を知った父親はライフルを手に復讐へと立ち上がると言う感じですね。
まず少年犯罪と復讐劇というテーマが面白そうだなと思いました。それと紹介文を読む限りハードボイルドな映画のようです。ですのでかなり期待して見たんですけどね。
でも正直うーん・・といった感じです。好きな方には申し訳ないですが。
原作は読んでいないですが、読んだ方からはかなり低い評価を得ているんじゃないかと思いました。そこでアマゾンとかの評価を見てみると、やはり低評価の方が多いようですね。
何より私はもっとハードボイルドな感じかと思いました。でもそんな感じでもなく、淡々とストーリーが進んで行くという感じです。失礼ながら特に盛り上がるようなシーンはなかったような気がします。強いて言えばラストぐらいでしょうか。
それと犯人の描写があまりありません。人間のクズというのは分かりますが、いかに極悪非道な輩かというシーンもあった方が良かったと思います。
それに陵辱シーンもなかったですからね。もちろん胸糞が悪くなるような残酷な陵辱シーンが見たいわけではありません。ですがせっかくAV女優さんを使っているんですからそういうシーンもあった方が良かったかも?と思います。
そのため犯人に対して憎たらしさもそれほど感じませんでした。ですので主人公に「やったれー」というような感情も沸きませんでした。
逆の方が良かったのでは?
それから主演の寺尾聡さんもこの映画には合っていないように思いました。もちろん渋くて良い役者さんだとは思いますけどね。
最も映画の設定では主人公は56歳ですからその面では寺尾さんでも違和感はないです。
でも原作ではどうなんですかね。映画の設定と同じく56歳なんでしょうか。中学生の娘がいるなら40代ぐらいだと思いますけどねえ。もしそうならやはり映画でも40代半ばぐらいまでの役者さんが演じた方が良かったのではないかと思います。
それとこの映画には刑事役で竹野内豊さんが出演されています。ですので少年たちを追い詰める父親役に竹ノ内さん、刑事役に寺尾さんと逆にした方が良かったんじゃないですかね。
まあド素人の勝手な感想でございます。そんな単純な話ではないとは思いますけどね。
最後に・・
今回は東野圭吾さん原作の映画「さまよう刃」の個人的な感想・評価をアップしてみました!
ただ個人的な評価としては少し残念な映画でございました。ハードボイルドな復讐劇を期待していただけにねえ。復讐劇なら原作を読むべきかも知れません。
最も今の時代はバイオレンスな描写をしようにもいろいろと制約があるでしょうからね。仕方がないかも知れませんね。
追記
その後、2014年には韓国でも映画化されましたね。こちらの方は見ていないですが、予告編を見る限りこちらの方が良さそうですね。実際に評価もかなり高いようです。